登校拒否を考える親・市民の会(鹿児島) 登校拒否も引きこもりも明るい話


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進級、卒業の時期に?!


不登校でも、一日も学校に行かなくても、
親の「わが子を進級・卒業させてください」という意思をはっきり伝えれば、
小、中学校の進級・卒業は大丈夫です

2007/2/4


以下、法令の解説が主とになり、少し固くなりますが、
大事なことですので、ご承知おきください。


「学校教育法施行規則」という文部科学省令に、次の規定があります。


第27条〔修了・卒業の認定〕
小学校において、各学年の課程の修了又は卒業を認めるに当っては、児童の平素の成績を評価して、これを定めなければならない。


第28条〔卒業証書〕
校長は、小学校の全課程を修了したと認めた者には、卒業証書を授与しなければならない。


この小学校に関する規定は、同規則第55条によって中学校においても、また同規則65条によって高等学校においても準用されています。


児童生徒の修了や卒業に関する法令の規定は、これしかありません。


ご覧の通り、規則には、「何日以上」とか「何分の何以上」休んだら進級や卒業ができない、といった規定はありません。


進級や卒業については、それぞれの学校や学校長の判断・裁量に委ねられている、というのがこの規則についての大方の理解の仕方です。


「学校(長)の裁量」ですので、「○○君は欠席がとても多い」とか「××さんはほとんど学校に来ていない」といって、進級や卒業をさせないことも可能です。


でも、そうしたら、翌年度、○○君や××さんは学校に来るようになるでしょうか?
いっそう来なくなるのが普通です。
1学年下の子といっしょになることはプライドが許さなかったりして、
○○君や××さんをいっそう学校から遠ざけてしまう可能性のほうがはるかに大きいのです。


そうしたことは、経験上、学校関係者にも明らかです。
そこで、以前ですと進級や卒業できなかったことがありましたが、今では、小、中学校の場合は、欠席日数の多寡(多い少ない)にかかわらず、「学校(長)の裁量」によって、進級や卒業が認められているというのがほとんどの実態ではないでしょうか。


欠席日数が多くても、さらには不登校になってから一日たりも出席しないで、進級・卒業が認められます。


学校教育法施行規則第27条、第28条が直接的にそのことを保障しているわけではないのですが、同規則の運用の実態から、そのように言うことができるのです。


そこで、学校側が「欠席が多く、このままでは卒業できませんよ」などと言うのを真に受けてはいけません。そう言って脅かし、親子を何かの点で従わせようとしているんだな〜と受けとめたらいいと思います。


絶対、その脅しにのってはいけません。
子どもに、たった一日でも、いや一時間でも、学校や適応指導教室に行くことの無理強いがあってはなりません。
親自身も行きたくもない学校に、わざわざ説明に出向く必要もまったくありません。


電話連絡があったときに、「おかげさまで子どもは家で元気にしています。進級・卒業の件はよろしくお願いします」と親の意向をはっきりと伝えれば、それで十分です。


みなさん、それで進級・卒業して行っています。


(以上、2007/2/4 追加、補足しました。内沢 達)



進級、卒業のことで、HPでもいろいろ話題がでました。
そこで、今回まとめてこちらに紹介します。(管理人 2003/8/26)



はじめまして
投稿者:しろ


親が校長から嫌われてしまい、校長から紹介された適応指導教室に子どもが何回か通ったものの認められず、卒業させないと宣告されました。
子どもは高校へ進学したいのに行けないという状況になってしまい大変困難な状況に直面しています。



なんとか校長に考え直してもらえないかと思っていますが、非常に頭の切れる頑固な厳しい校長に考えを変えてもらう方法はあるのでしょうか。




Re: はじめまして 投稿者:内沢朋子


しろさん、こんにちは。校長からいろいろ言いたい放題言われて心がかきみだされているご様子。
ご心配ですね。この時期になると、進級、進学で学校にいろいろ言われて、すっかりくたびれてししまう状況をお聞きします。



しかし、一昔まえのようではなくなりました。
以前は、学校がおお威張りで、無理難題をいいました。
親が、学校に「ご迷惑をおかけしてるし、なんとか卒業(進級)させて・・・」なんて考えていると、余計、これでもかこれでもかと学校はいばってきました。



そんな一昔まえのありようをしろさんのメールで思い起こしました。
私は、2点についてお伝えします。
ひとつは、公立学校の教員は地方公務員なのです。



憲法15条に、公務員は全て国民の公僕であると規定されています。 
つまり、公務員は国民へのサービス提供者なのです。そういう仕事なのです。



また、子どもに責任をもつのは、とにもかくにも親であって、学校はその親の信託を受けて教育の仕事をしているんですね。
だからいばったり、「卒業させない」と親をおどすなんて、とんでもないことなんです。



2点目は、学校教育法の施行規則に小、中学校の進級、卒業という項目がありますが、「出席日数が足りないと卒業、進級できない」といった規定はありません。



学校や学校長の裁量で出席日数に関係なく、進級や卒業ができているというのが、この規則の運用の実態です。



校長が「卒業させない」と言うのは、脅し以外のなにものでもありません。



鹿児島の親の会では、親が学校に言うことは、ただひとつ、「卒業(進級)させてください」だけ。
それ以上のことは言う必要はありません。
いままで、それで嫌がらせはありません。



しろさんがアー言えばこうと、どんどん踏み込んで言ってくるだけですから、校長とは議論しないことです。
子どもの状況があーの、こーのなんて話すと隙をつかれて、攻撃の材料をつくるだけです。



せりふはひとつ、「卒業させてください」。
親がおろおろするから、どんどん言ってくるんですね。
きぜんとして(心のなかは不安でも)、何も言わないことです。



さて、脅すけれど、最後は認めます。いまは、小・中学校での留年は聞いたことがありません。



大部分の校長は、不登校を否定的に評価しているから、気に入らないのですね。
だから、最後は認めるのですが、その前に親に嫌な思いをさせたいわけです。
「非常に頭の切れる、頑固な厳しい・・・」という人物は、時代を間違えてなったのでしょう。



子どもの立場にたって考えるのが教育者本来のあり方です。
結論、「化石」は相手にしないことです。
そんなことで、家庭に波風立てて、家族が悲しい思いをしないように、ね。




早速のお返事ありがとうございました。
確かにアー言えばこうと、どんどん踏み込んで言ってきましたし、
子どもの状況を報告しなさいと、電話攻勢があり、聞かれるままに話したことの連続でした。



校長の言葉に傷つき面談中に泣いたことも2度ありました。
最終判断をするのは3月末日、もう卒業式は済んでいます。
親がおろおろしていては、子どもがかわいそうですね。
勇気をありがとうございました。






2003年04月04日 14:56
送信者:もも
表題:新学期!!


来週から新学期・・・今朝早く息子の担任から電話があった。



「まだ寝てますか?月曜日始業式なんですが、登校できそうですか?」
「さあ・・多分行かないと思うんです。」と私。
「私が迎えに行かない方がいいですか?」
「それはやめて下さい。」
「では、学校で待ってますが、登校しないときは新担任と二人で家庭訪問します。」
「とにかく、勇気を出して登校するように言ってください。」



息子に先生から電話があったことだけは伝えてみたものの、無反応。
午後から友だちとどこかへ遊びに行っちゃった。
休み中は昼夜の逆転もなくて・・・やっぱり気が楽なのかな? 今は時間割に追われる生活も勉強もいやなんだな・・・って少しわかってきた母です。



まだまだ・・・ってみんなに言われそう。
4月7日の朝、オタオタせずに普通にしていたいです。
naobuさん、治っていて良かったですね!また、チャットでお話できたらうれしいです。



朋子さん、レイコさんから番号教えてもらったけれど、電話する勇気がなくて、こちらに書き込みさせてもらいました。
もっと不安になる日がくるかも・・・その時は電話してもいいですか?





2003年04月04日 23:38
送信者:内沢朋子
表題:いい加減はよい加減。


この時期、進級や新学期、
学校の教員が一年中で一番「はりきる」時期なんですね。



別に頼んだわけでもないのに、
あなたのために「やってるんだ・・・」という
余計なお世話をおしつけてくる・・・
おしつけとはこんなもの。
自分はよいことをしてると信じきっている。



世間一般の価値観から大上段にかまえて、
「不登校の親子が問題なんだ」という態度ありありなんだよね。



これって、アメリカのブッシュの頭と同じじゃないだろうか。
「われわれは正義」「いうことを聞かないほうが悪い」
よってアフガンやイラク戦争も、正義。
人を殺しても正義。



そういう人はまともに相手にしないほうがいい。



だから、もどりちゃんみたいに、適当にあしらって
楽しんじゃえばいい。



↓「もどりちゃんみたいに」の抜粋

2003年04月04日 22:37
送信者:もどり
表題:声が似ているということは。


この時期は小学校の頃から、先生の電話は母のフリして煙にまいてました。
先生「もどりちゃんと直接話して、学校のどこが嫌だったのか聞きたいんです。」


わたし「もどりは、そういうところが嫌なんじゃないですか?」


先生「・・・?!」


わはは! まさかね!? 母がそんなこと言う筈ないじゃん!!
声変わりって、親のフリできて楽しかったなー!


顔がどんなに似ていなくても声は似てる。らしい。(本人同士は自覚無し)



ももさん、よく言えましたね。
ももさんのこと、いまいましいと舌打ちしている教師の態度がありありと見えてきます。



ももさんはきっとどきどきされたことでしょう。
でも、言えた。よかったですね。



これからはもっともっと勇気が出てくるでしょう。



真正面から受けて立つほどの価値あるものではありません。



これからは、もどりちゃん方法で、いかがでしょうか。




いい加減はよい加減。
こんな人を相手にして、こっちの神経をぼろぼろにするのは、
自分の人生の損失。



学校の教員とのつきあいはほんのいっとき。
進級、卒業して関係がなくなります。一切かかわらなくなるんですから。
我が子は一生。決定的な違いは、 我が子への愛があることです。







2003年03月27日 10:07
送信者:naobu
表題:宮崎県にもまだこんな校長がいます。



皆さんの話を聞いて、まさかと思いましたが、ウチの長女の中学校の校長もやってくれました。



卒業まで一日も学校に通うこと無く無事に卒業かと思いきや、卒業式になっても学校からの連絡はなく、一昨日になってやっと連絡が取れました。



卒業させて欲しいというこちらの意志は前もって伝えてあるので、卒業証書を受け取りに来て欲しいということだろうと思ったら、なんと、娘一人の卒業式をするから、学校へ本人を来させろということらしい。



しかも、来なかったら一日も出席をしていないことになるので卒業を認めるかどうか分からないと脅迫まがいのことまで言ったとか。



勿論なんの法的な根拠もない話です。馬鹿丸出しです。



確かに卒業を認めるかどうかは校長の裁量だが、言った言葉に対しては、きっちりと責任をとってもらおうと思っています。



人を脅かすなんて最低な人間のやることです。このこと一つで、普段生徒や保護者にどのように接しているのかがよく分かります。
公務員として全体の奉仕者であるという自覚があるのでしょうか。人権意識も全くありません。
このような校長のいる学校の状況も推して知るべしです。



毎年不登校のこどもさんは幾人かいるはずですので、このような校長を野放しにして置くわけにはいきません。



こちらの意志は伝えてあるので、とりあえず馬鹿と関わるのは疲れるので、無視して放置して置こうと思っています。



私の推測ではご存じのように卒業証書は卒業台帳に記入し、割り印をして連番になっているので、卒業式の終わった今は既に作成済みだと思います。



もし仮に手の込んだ小細工をして、卒業を認定しなかったら、その後大変なのは校長の方なのです。



教育委員会、文部省に問い合わせてもいいし、人権救済の申し立てをしてもいいし、マスコミを動員してもいいけど、とりあえず相手の出方を見るかな?
(こういうタイプの人間に限って上司にへいへいするんだよねぇ。)



どうぞ、卒業証書を受け取ってくださいと頭を下げてきたら受け取らないでもないけどね。




2003年03月20日 13:08
送信者:ゆっぺ
表題:今日は娘の卒業式でした。



今日は、娘の小学校の卒業式でした。
昨日まで、卒業式に出席するのかどうするのか、たかが1時間ほどの式なのに、今日を迎えるまでもんもんとしていました。



行っても行かなくても、どっちでもいいか・・・娘の気持ちでいいやと自分に言い聞かせていた毎日。
でも、よくよく考えると、そうやって自分に言い聞かせているということすら、まだ学校というものから私が離れていないのだと再認識しました。



娘は娘で、卒業式の練習にひとりでさっさと出掛け、 その後は、なんかいつもよりさっぱりしているような、 でもやっぱり、どうしようと考えているのがわかって・・・。



昨日の夜に、娘が「やっぱり行かない。行きたいと思うけど、行かない。」と聞かせてくれました。
ああ、自分で決めたんだと、もうそれで十分だと私は嬉しかったのです。



やりたいけれど、出来ない・・・以前はそういう気持ちでさえも
私は娘に対して認めてあげられなかったのです。
でも今は違う私もいて、それが嬉しいのです。



やっと、やっと娘にそれでいいよねと心から言えたのです。
今までかかったけれど。その間、辛い思いをさせたけれど。



新潟は今日は雪が降っています・・・春になったと思うけれど。
娘が今月誕生日だったけれど、生まれた時も、何故か雪が降っていました。



偶然でしょうが、娘が生まれてきてくれた時の喜びを
また思い出せと、空から言われたような気持ちです。





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