登校拒否を考える親・市民の会(鹿児島) 登校拒否も引きこもりも明るい話


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子どもの「声」を聞いてみよう(掲示板より)



 以下はホームページの掲示板に書かれた子ども達の悩みごと相談の中からの抜粋です。
子どもの気持が良く分かりますので、是非読んでみてください。



(No Subject) 投稿者:ありさ

私は12月に入って・・・つい先日まで仲の良かった男子に裏切られました。
・・・いじめられています。


私はすぐ先生に相談しました。
1度先生はクラス全体に呼びかけてくれましたが、それでもいじめは終わらず・・・
今日もう一度先生に相談しにいきました。


先生は「1番いいのはお互いよく話し合うことですね。」って言われて・・・
明日の放課後、相手の男子と先生と私の3人で話し合うことになりました・・・。


自分的には何を言えばいいのか分かりません。
明日話し合った後もっといじめがヒドクなったら嫌だし・・・


どうすればいいと思いますか??


今日・・・不登校になりたいと思いました。
でもそれはただたんに現実から逃げようとしているだけなのだと思いました
・・・・でも・・・学校に行きたくないんです。どう思いますか??


No.249 2003/12/08(Mon) 20:13



Re: (No Subject) 投稿者:内沢朋子

 ありささん、こんにちは。
いじめた子と話し合って「解決」するならこんな簡単なことはありません。
しかし、そんなことは不可能なんです。
多くのいじめに会った子は、相手の子や担任や学校や、すべてがどうしようもなく恐怖なのです。


 あなたもどうしてよいか途方にくれて、先生にそうだんしたのですね。
きっととっても悩んだことでしょう。
どうやってもうまくいかなかったのですね。
それはあたりまえなんです。


 どうしてかというと、いじめは簡単に解決しません。
ありささんが受けた心の傷が癒さなければ解決にならないのです。


 心の傷は、目で見えないからそれがどんなに大きなものかまわりの人にはわかりません。
いじめを簡単に考えているおとなやいじめている子にとっては理解できないのです。
 とくにいじめている子は、自分が正しいとおもい、そのためには相手がどんな心の傷をうけているか全然わかりません。


ですから、「話し合って解決」はできません。
そんなことすると、ますます大きな心の傷を負うでしょう。


 あなたが心から休みたいと思うのは当然ですね。
なぜか、まわいはいじめから逃げるなと簡単に叱咤激励するつもりで言いますが、
そんなこと言われると、なぜか自分が弱い人間だと錯覚して自分を責めてしまうんですね。
いじめからは、逃げることが一番の解決であり、一番勇気がある行動なのです。


 文部科学省も、「いじめられている子は学校を休んでもいいんだよ」という通達を出しました。
なぜなら、学校を休む権利があるのに、それを知らず多くの子が苦しんでいきつづけて、とうとう自分の命をたった悲しい現実があるからです。


 鹿児島でも、学校ををやすむことを知らずに15歳の中3の男の子がなくなりました。
6年半の裁判をやって、勝訴しましたが、それでも命は帰ってきません。


 不登校は自分の命を守る自己防衛反応なんです。
 いじめはそれほど深刻なものなんですね。


 ですから、「不登校になりたい・・・」とおもったあなたはそれで本当に命が助かりました。
 あした、学校に行くことはありません。
 もっと自分を大事に、嫌なことは止めることです。
 わがままでも現実逃避でもありません。


 いじめから自分の命を守る最善で、最大の方法は「不登校」なのです。



ありささんへ 投稿者:リュウセイ

連続投稿です。

 僕もありささんと同じような事がありました。
僕の場合はバスケ部に入っていた僕はいじめみたいなので辛くて辞めたんです。
でも辞めたらもっとひどくなってきてそれで中2の4月23日くらいから休み始めたんですね


 で、ありささんと同じように「話し合いましょう」って言うのでまず家に担任と学年主任が来たんです。僕はかなり怖くて言葉が出なかったのですが「話さないとわからないぞ」とか「お前にも悪いところがあったんじゃないのか」など「実際」の状況をまるでしらないくせに適当に言われましたね。


 それを言われるまでは「言いたいけどまたいじめが酷くなるかもしれないから言えないんだよ」と心で叫んでいましたが、その言葉を言われた時に「あーあ先生ってこういう人間なんだ」って思って落胆しましたね。


 それから解決は無理だろうと思ったので休みました。
 もちろん親からは現実から逃げるなとか散々言われましたけど学校に行ってたら心が崩壊してしまって僕はこの世にいなかったかもしれません。
 それくらい追いつめられてたので。


 今になって考えるとその頃の記憶がかなり曖昧なんですよね。
多分相当にまいっていたから思い出したくないんだと思います。


 おそらくありささんも相当に心が疲れているんだと思います。
 ですから不登校していいんですよ。
 心と体を休めることが「今」のありささんにとって一番大切なんじゃないかな〜と思います。
(うまく伝わりますように)


No.257 2003/12/18(Thu) 07:50





(No Subject) 投稿者:ななみ

地元の不登校の親の会のサイトにこんなこと(下記)が書いてありました。
は〜・・・溜息しか出てきません。でも、親の会はそこしかありません。


子どもを変えなくちゃいけないのではないのに、どうして、教育カウンセラーなどと大きな顔をしている人が、こういう間違った文章をわざわざ選んで載せるのか、情けなくなってしまいました。
鹿児島が近かったらいいのになあ・・・と、時々思います。


**************************
学校に行けない子どもを持って悩んでおられるお父さん お母さん、子どもに聞いてあげてください。
子ども達は行けない自分が 苦しくてたまらないのです。
逃げている自分が嫌でたまらないのです。
行く勇気が欲しいのです。「無理して行かなくて良い」のではなく 無理しないでも学校に行ける子どもに育てなければならないのではないでしょうか。
 苦しんでいる本当の理由さえ分からずに放置して問題が解決するでしょうか。
問題は他にあらず内にあるのです。子どもの心の中に。
 外に原因を求めていると問題の本質を見ないままで過ぎていきます。
内なる問題を解決できないままで、子どもの苦しみは増すばかりです。
************************   


No.253 2003/12/17(Wed) 04:35



Re: (No Subject) 投稿者:内沢朋子

ななみさん、こんにちは。
こういう考え方ってとても多いですよね。


子どもは「行かねばならない」と自分を責めているのに、「行きたいのに、いけないのだから、なんとかしてあげよう・・・」と勘違いしてしまう。


 親はそのために、子どもがこういった、あーいったと子どもがやりたいんだからと、かなりムリしてやらせようとしてしまう。
それが、子どものムリに手を貸して、追い込んでしまうlことに気が付かない・・


 そんなことが鹿児島の親の会でも多く出されて、結局、親の不安を解消するために、やっちゃうんだよねと話し合われています。


 しかし、それが親の会や相談所が活字で書いてくると、事は違ってきます。いっそう深刻。
大人が当事者である子どもから学ぶのではなく、なんとかしてあげようというゴーマンが根底にあるのでしょう。
そんな考え方では、子どもを追い詰めていくばかりですね。


ななみさんのためいきが、うつって私も、は〜〜〜となっています。

情報をありがとうございました。



 
 子どもは行きたいと言ってるんだから行くように努力するのが親の務めではないですかと、勘違いするんです。


そこで子どもは「家庭教師をつけてくれ、塾だったら行く」、「クラスのあの子と一緒だったら行く」、「転校したら行く」というように色んなことを言います。


 そう言われると親は一生懸命やりますが、やればやるほど子どもは行けない。
 行けなくなるのが問題じゃなくて、そのことで子どもが追い詰められていくんです。


 そのことを勘違いして「子どもは行きたいと言ってるんだから、行けるようにするのが親の務めではないか」となるんです。それが恐ろしいんですね。そのことを指摘してます。


 これがカウンセラーとか相談者、「専門家」と言われている人が書くとそれこそ深刻になっていくわけです。





半年経って、 投稿者:kaito

このホームページを見つけてから半年くらいたちました。
世間的にはひきこもりとゆうのか、現在学校にも仕事にも行ってません(そのうちいくかも)。


 親が精神科に連れてくと言い出したことがきっかけでどうにかしなくちゃとネットでいろいろ調べてここにたどり着きました。


 僕は高校のとき学校へ行けなくて、まあ今思えばたいしたことないんですが、学校へ行けない自分と責めたり、将来についてアホほど悩んだりしてました。


 ここではじめて義務教育の本当の意味を知りました、びっくりでした、そのあとは東京シューレや、渡辺位、「笑う不登校」編集委員会さんの本を読んだりしました。


 それでだいぶ楽になりましたが、親が、いつまでも不登校とか言ってないでバイトにいけとか言ってくるので何度も口論しました。


 最終的に『これは俺の人生なんだ、好きなように生きる、責任も自分でおう、だからほっといてくれ、やすましてくれ』って言って自分休み?に入りました。


 それまでも、べつに何もしてなかったのですが、そっからの心と体の回復はすさまじいものでした、すきなことしたり、本読んだりして、ゆっくりすごしました。


 先日 NHKでひきこもり番組を見たのですが、昔の自分をみてるようでした、何もしていないのに、まったく休めてない状態。


 だから、え〜と、眉間にしわよせてないでダラ〜と休んでください、コツはやりたいことばっかすること、『今』に目を向けること。
にげたいときはにげまっくてください、あとで振り返ってみればいい思い出です。


『今』の時間の使い方は自分の自由です、どんな気分でいるかも自分で選べます、


それじゃあ、まあごゆっくり。


No.255 2003/12/17(Wed) 10:40


 kaito君は、すばらしいなあと思います。
 親がこう言うから、先生がこう言うから、自分はとっても辛いんだと言ってるうちは辛いですね。


 でもなんと言われようが、自分は休むんだとここのHPを見てそう思ったと言ってきたんですね。そういうふうに自分で決めていくというのは、たいしたもんだなと思いました。


 自分が決めて何がなんでも休む、そのときがほんとに休むときなんですね。
だからkaito君は今十分にパワーを溜めているんでしょうね。
大事だなと思うのは、どんなことをしてるかです。


 眉間にしわを寄せないで「だらーっと休む」ということ、「何もしない状態が実は一番何かしてる」、そのことを自分が受け入れている状態が大切なんです。


 子どもの気持がよく分かるし、大事なことがたくさん書いてあるので、こちらのページにまとめました。





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