登校拒否を考える夏の全国合宿2002 in鹿児島
主なプログラム内容
1.記念講演「だから、あなたも生きぬいて」
講師 大平光代さん(弁護士)
27日 13:30〜15:10
「相談に来る親御さんたちは、なんとか(学校での問題を)解決してもらおうと思って来るんですね。
だけど私はそういうこと(裁判とか学校との交渉)は引き受けていないんです。
それでは、弁護士としての職務は果たせても、子どもたちの気持ちとは離れてしまう。
私は親の共犯者にはなりたくないんですね。
親御さんにはまず子どもが苦しいということをわかってほしいと思います。
私が子どもたちに一番言いたくない言葉は『がんばりや』なんです。
がんぱりたくてもがんばれないから苦しんでいるのに、そう言われることほどキツイことはないですね。
だから、ゆっくり休ませてあげたい。
(全国不登校新聞社編『この人が語る不登校』講談社、より)
1965年生まれ。中学生のとき非情ないじめにあい、自殺未遂。
その後非行に走り16歳で「極道の妻」に。背中に刺青を入れる。
真剣に受け入れてくれた義父との出会い。
23歳で「宅建」、25歳で「司法書士」の資格を取得し、29歳で司法試験に合格。現在少年事件を主とした弁護士として活動。
著書にベストセラー「だから、あなたも生きぬいて」(講談杜)、「あなたはひとりじゃない」(光文社)などがある。
いつでも子どもの立場、気持ちがよく分かるお話は聞き手を納得させて、揺らぐことはありません。
2.子どもシンポジウム 27日15:20〜17:OO
なんといっても当事者の子どもたちに聞くのが一番だね、と毎年好評 !
子どもたちの話を聞いて、わが子は間違っていないんだと確信します。
子ども達に、大人や社会にたいして感じていることをおもいっきり話してもらいます。
わかっている「つもり」だったけど、子どもたちの話にハッと気がついたり大きな発見をしたり。
実際に当事者にいろいろ聞いてみましょう。
的確な答えが返ってくるよ! おおいに学び合いましょう !
3.テーマ別分科会 27日18:30〜21:30
分科会 内容
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分科会 |
内容 |
1 |
不登校
(幼稚園、保育園、小学生) |
学校に行けない、行かないわが子の姿に親たちははじめての経験でうろたえます。学校や親戚などの対応で落ち込んだりもします。どのように受けとめ、関わっていったらよいのか、いっしょに考えましょう。 |
2 |
不登校(中学生)
-ロング分科会- |
なにも問題じゃないのに、まわりの偏見や無理解のために自己否定をして苦しむわが子。学校は保健室登校や適応指導教室、病院など勧めますが、どうしたらいいでしょうか。登校拒否はじつはとても明るい話。経験を出しあって交流しましょう。 |
3 |
不登校(10代後半) |
高校を中退しないようにとの行政の施策にもかかわらず、中退者は増加しています。大検を利用したり、アルバイトしたりする子も。しかし「高校だけは」と思う親と子どもの「ずれ」にあなたはどうしていますか。中卒後の進路とは? |
4 |
とじこもり(ひきこもり)と家庭内暴カ、強迫行動、拒食・過食
-ロング分科会- |
子どもの行動にはすべて意味があります。家庭内暴力は親への訴えですし、とじこもり
は自分の疲れた心を癒し、自分を確保する大事な行為です。でも、多くの人たちがこれらを問題視します。親はどう向きあえばよいのでしょう。「困った時が絶好のチャン
ス」。多くの体験を聞きあいながら考えましょう。 |
5 |
医療・相談機関との 関わり |
不登校自体はなにも問題がないのに、自分の不安やまわりの無理解のために自分を責め、白己否定を強めて、医療・相談機関を利用する事例が多く見られます。そこにどんな問題があるのか、どのように関わっていくのがよいのか、考えていきます。 |
6 |
フリースクール、ホームエデュケーション |
学びや成長は学校だけではなく多様にあります。全国各地の居場所、フリースクールやホームエデュケーションについて交流しましょう。 |
7 |
学校・行政と不登校 |
親として学校・行政とどのようにかかわったらよいのでしょうか。また、教師は子どもとどのように関わり、支援していったらよいのでしょうか。行政のあり方は? |
8 |
少年事件・「非行」と
不登校 |
不登校の辛さを「非行」という形で表す子どもたち。学校、警察、児童相談所、家庭裁判所などとどのように関わったらよいのか、わが子を信じて、子どもの辛さを受けとめるには…考えていきましょう。 |
9 |
「障害」を持つ子と
不登校 |
「障害」を持つ子の不登校について考えましょう。学び成長する場の選択肢はまだまだ少ない現実があります。交流しあいましょう。 |
10 |
不登校OB・OGの
生きかたから学ぼう |
学校に行かない生き方を選択した先輩の話を聞きましょう。どんなことを感じていたの? どんなふうに生きてきたの? 将来に不安はなかったの? 聞きたいことが山ほど。自分の人生の主人公として生きている人の生き方から学ぶことは多いはずです。 |
4.懇親会 27日21:40より
5.この人とともに話そう
28日9:00〜12:00
昨年好評だった「この人と話そう」を再び。この人を囲んでゆっくり話を聞きながら、話し込みましょう。
ひとりひとりのお話はとっても味わいがあります。楽しんでください。
山下英三郎さん 日本スクールソーシャルワーク協会会長 日本杜会事業大学
助教授
多田元さん 弁護士 NPO法人全国不登校新聞社理事
森英俊さん 小児科医師 鳥取たんぽぽの会世話人
奥地圭子さん 登校拒否を考える会全国ネット代表 NPO法人東京シューレ理事長
内沢達さん 登校拒否を考える親・市民の会(鹿児島)世話人 大学教員
この人と話そう 「内沢達」こちらで見られます。→
この時間、並行して前夜からの続きのロング分科会を2つ行います。
6.ロング分科会 28日 9:OO〜12:OO 不登校(中学生) とじこもり(ひきこもり)と家庭内暴カ、強迫行動、拒食・過食
7.「かけがえのないわが子を失って」
28日 13:00〜13:50
鹿児島知覧中いじめ自殺裁判報告 原告 村方美智子さん
こちらに全文紹介しています。→
1996年9月18日、おれが死ねばいじめはなくなると遺書をのこして村方勝己君(当時中3亨年14歳)が自殺しました。たった3日間の登校拒否でした。判決でもすさまじい暴行の数々がうきぼりにされました。
学校で何があったのか、教師はどう対応したのか。4年間の裁判で多くの教訓を得ました。お母さんの美智子さんが訴えます。
8.親たちのリレートーク 28日 14:OO〜15:40
わが子が学校に行かない…! 「衝撃」の事実をつきっけられた親たち。なんとかして学校へ行かせようと悪戦苦闘したけれど、すればするほどこれがうまくいかない…。命懸けで抵抗するわが子、次第にわが子の気持ちを理解していく親。
各地の親の会で支え合い、救われていく子どもたち、親たち。その体験に笑って、共感して、涙して、そして元気になろうよ! 合宿の最後を飾るにふさわしい毎回好評の企画です。
9.エンディング 28日 15:40〜16:10
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