登校拒否を考える親・市民の会(鹿児島) 登校拒否も引きこもりも明るい話


TOPページ→  体験談目次 → 体験談 2009年9月発行ニュースより



体験談

2009年9月発行ニュース
登校拒否を考える親・市民の会(鹿児島)
会報NO.158より

登校拒否を考える親・市民の会(鹿児島)では、
例会の様子をニュース(会報)として、毎月1回発行しています。
その中から4〜5分の1程度をHPに載せています。


体験談(親の会ニュース)目次はこちら




自分をもっとほめよう

2009年7月例会報告(抄)



例会では「辛い」話が出されます。Tさんは、「上二人に続いて3番目の息子も不登校・・・」「そのうえ夫のこと、同居している母の病気のことも一度にふりかかってきた」と涙ぐみました。Kさんご夫婦は長い間別に住む娘さんと一緒に住み暮らすことに、M子さんは二人の子どもの強迫行動に、率直に自分の不安な気持ちを。いま自宅で病気療養中の父親・SIさんも、「わが子が家にいることを素直には認められない」と悩みを吐露しました。

「先輩」のみなさんが自分たちのかつてのことを話して、大丈夫だよとエールを送ります。Nさん、みきこさんは、「むりやり学校に行かせようとしたことは、今でも悲しい」と。mihoさんは「自分が一番大変だったことに気づかされ」「今は、自分に自信が持てるようになりました」。森田さん夫婦、Sさん夫婦も、「辛かったときがあったから今がある」「夫婦の絆も深くなって」「ふたりの時間を大切にしている」と。しずりんさんも「自分のことを大切にするようになったことが一番の収穫」と。トマトの話に大笑い。みどりさんも「わが子は世界一」と3人の不登校に感謝。

辛いときは、親も子も「自分が悪いから・・・」と自身を責めるようになります。「わが子はいったい・・・」と不安がつのります。「先輩」のみなさんが「若葉マーク」のお父さん、お母さんに「大丈夫ですよ」とエールを送ることができるのも、「僕らは不登校や引きこもりのわが子のおかげで、自分自身を一番大事にするようになった」(内沢達)からです。自分を責めないで、そんな自分もいいじゃないか、すばらしいじゃないかと、今の自分を認めてあげよう。もっともっと自分をほめてあげよう!




目次


1  自分に自信を持つ、自分をほめる  mihoさん
2  まだまだ素直に認められません   SIさん
3  無理やり学校に連れて行ったことは忘れることはできない  Nさん(父)
4  ヒッキーで、ラッキー!   みどりさん





自分に自信を持つ、自分をほめる   mihoさん




―――
mihoさんの掲示板の書き込みを読んでみましょう。(「私もニート野郎で〜す♪」HP掲示板2009/7/7)

自分を大切にしていくと、こんなにも安心していくのですね。
夫のDVで3年半も自分の気持ちを殺したままじっと耐えてきて、その後離婚をして、いま生活保護を受けて母子3人で暮らしているのね。

次に「とっても辛いことだって実は明るい」を読みましょう。
くり返し読んで頂きたい大事な内容ですね。

「お父さんとお母さんは、登校拒否や引きこもりを何とも思わなくなった。だから、おまえもそう思え!」というのは、もちろんダメです。前は「学校に行け!」と言い、今度は「行かなくていい!」。押しつけが問題なのは同じです。

子どもは子どもで自分の力で解決していくんですね。親は子どものことに一生懸命になってはいけません。親は自分の人生を大切にして生き生きと生きていく。そのことがわが子への最大の支援だということですね。



息子は18歳になりました。中2から不登校になり、高校は無理して行きましたが、1学期の半分ぐらいしか行かず、そのまま辞めました。
娘は中学には2日しか行かず、今は中2ですが、ずっと家にいます。

息子は授業参観に行くといつも一人でいる子だったから、心配はしていたんですけど、行かなくなるというところまでは考えていなくて、最初行けなくなったときは、1日中息子のことが頭から離れない感じでした。

息子は無理して学校に行っていたので、今学校で何しているんだろうか、心療内科でもらったお薬を持たせていたので、今日はちゃんと飲んだかなと、そんなことばかり考えていました。はじめのうちは学校に相談に行っていました。


―――
親の会を知って、最初は子どもの不登校のことで参加するようになったけど、あなたは夫のDVにフタをしていたのね。


自分ではそれは考えないようにして、それが大変なことだとは思っていなかったから、子どもが学校に行かないことのほうが、すごく大変なことで、その相談だけをしようと思って親の会に来ていたんです。

他の方が自分の話をされるのを聞いていて、私は子どものことを聞きたいし、子どもの話をしたいのに、最初はちょっと違和感がありました。
私は子どもの話を聞いてもらって、学校との連絡の取り方やそういうお話だけを教えてもらおうと思っていました。

そんなふうにしていたらトモちゃんから、私の様子がおかしかったのか、夫と私の関係がどうかなと言われて、すごくびっくりしました。

他の人に言ったことはなかったし、だからそういうふうに指摘されるというのは初めてだったし、どうしていいかわからなかったけど、とにかく「毎月来てね」と言われて、どういう意味でトモちゃんが言っているのか全然分からなかったんだけど、そのときには自分の拠りどころがどこにもなかったから、毎月ここに来ようと思いました。


―――
だんだん、「本当の苦しみは、夫のことだったんだ」と。それまで心に蓋をしてきたことに気がついてきて、その時はほんとに辛かったですね。


それまでは私の気持ちは子ども達にかかりっきりにして、それだけを一生懸命やっていればよかったんだけど、それがこの会で子どものことは何も問題ないと思うようになってどんどん安心して心配がなくなってくると、子ども達の表情も変わって笑顔が出てきて楽しそうなんだけど、自分は子ども達みたいにはなれないなあと思いました。

ほんとに考えたくなかったんですけど、そのことに向き合わざるを得なくなってしまったというか、出来れば、まだしばらくはそのまま蓋をしたままで、その状態を続けるつもりだったから、でも、自分の中で一番見たくない部分なんだけど、それを脇において何かするということは出来なくなってしまって、仕事も手につかず、家にも帰れないという状態になってしまいました。

助けを求めるという感じで、「どうしたらいいのかわからない」と電話をして、トモちゃんと木藤さんにお話を聞いてもらいました。結構あの頃が一番きつかったですね。


―――
今はもう幸せでしょう。


そうですね。まだ働くとかできないけど、別にそれがそんなに大きな問題にも思えないから。


―――
「引きこもりのニート野郎」に、実際になってみるとどう?


実際なってみると、私の中では今が一番自然で、世間と付きあいがないから、変な目で私を見る人もいないし、仕事をしていないと言う人もいないし、別に主婦らしいこともしていないんですけど。

半分冗談だけど、娘に「あんた学校も行ってないじゃん」という感じで言うと、娘は「だってお母さんも、お母さんらしいこともしていないし、仕事もしていないし」(笑)と、お互いに言いあっています。

私は「いや、私は昨日洗濯を1週間ぶりにしたよ」と言います。(笑)


―――
お食事はどうしているの? 娘さんが自分で作ったカップラーメンに「いただきます」と言った時、「私が作ったわけではないのに」というお話がありましたね。


娘は、今は暑いのでカップラーメンは食べないで、アイスクリームやヨーグルトとか、そんなものを食べたりしています。(笑)

長男がバイトから帰ってくると、ご飯の心配をして私に聞くので、「今日は洗濯をしたから、作る気がない」(笑)と言うと、息子が買いに行きます。

いろいろ飽きないように自分達で工夫しながらやっています。


―――
先月、「私の子どもに生まれてきてくれて、ありがとう!」って言ったのね。
子ども達も「生んでくれてありがとう!」と言ってくれたんでしょう。



そうですね。毎日そんな感じですので、文句を言う時もあるんですけど「君たち偉いね。文句を言わずにこんなにして付きあってくれて、ありがとう」と言うと、「でも、お母さんは今週はご飯を作ったじゃない」「洗濯物をたたんだよう」と言うんです。(笑)

すごい久しぶりに私がたたんだら、そうやって子ども達が誉めてくれるんです。(笑)


―――
mihoさんは、以前は自分のことをあまり好きじゃなかったですか。


今でも、全部は好きじゃないけど、以前は何から何まで嫌いでした。自分はそんなに自分のことを嫌いなのに、自分を大事に扱ってもらえるなんて、やっぱり、思わなかったし…。


―――
今は自分を大切にしようと思うようになったんですね。


そうですね。今でもやっぱり、何もしないんだけど、だからと言って誰も代わりにしてくれなくて、それで自分がイライラして、もうちょっとどうにかならないかなあと自分で思ったりするんです。

でも、子ども達はそんなにダメなお母さんとは思っていないみたいなんです。


―――
ご飯の支度をしないからと言って、自分を責めてないのね。(そうですね) こうやって幸せだな、こうやって「ありがとう」って思えるようになった自分を誉めてあげないとね。


子ども達がそれだけ私のことを大事にしてくれるということは、私が子ども達のことを大好きだからです。
自分の中では、それがすごく自信になります。


―――
家事をするから好きだとか、勉強するから、学校に行くから、とかいうことじゃないんですよね。無条件の愛情なんですね。


娘はオムライスが大好きなんですけど、もう長いこと私が作ってあげられなくて、娘は「チキンライスまでは作れるんだけど、卵に包むところはできない」と何回か言っているんです。

私が「ああ、君たちが好きなものぐらい私が作れたらいいんだけどね」と言うと、いつもは「作って! 作って!」と言う娘が、「大丈夫、お母さんの作った味をいつまでも覚えているから。お母さんが作ったのが一番美味しいというのが、まだ記憶にあるから大丈夫」と言います。(大笑)





まだまだ素直に認められません   SIさん




(妻):今、夫が病気療養のために家にいて子ども達と一緒に過ごす時間が長く、どうしても見えてしまうので、子どもに干渉せざるを得なくなっていて、そのことで夫の気持ちが不安になっていると思います。私はそういう夫を見ていて不安になります。

今19歳の息子は高校2年の夏休み前から行ったり行かなかったりで、今年の3月に退学しました。

4月から予備校に行き始めたんですが、朝8時に家を出て夜10時半くらいに帰ってくるという生活で、今まで何もしていなかったのにいきなり走り始めたので、やっぱり5月の連休明けから全く行けなくなりました。

私は何回もそういうことを繰り返してきたので、やっぱりかという気持ちとまだ動きだす時期ではなかったんだと思っています。


―――
あなたにとっては、自分の夫が不安になるということの方が心配なんですね。


はい。それを見ていて不安が募ります。
妹も通信制の高校に行っているので家にいる時間が多いです。家の手伝いを良くしてくれますが、でも夫からすれば、家にいるからそれは当たり前のことなんです。


(夫):私は2回目の参加です。私は3年前から単身赴任で家族と離れて生活していたんですが、今年の2月から鹿児島に帰って、今は自宅療養しています。
向こうにいた時は妻からの電話に、そうかそうか認めてやらなくちゃいけないと答えていたんですが、いざ帰ってきてみて、普通だったら制服を着て外に出て行っている子どもが、1日中家にいるという現状を目の当たりにすると、私は正直子どもの状況を受け入れるわけにはいかないというか、受け入れられません。

妻は前はかなり悩んでいましたが、この会に来るようになってだいぶ吹っ切れたみたいです。
娘はいじめから不登校になり、中学を替わりました。
人との接触に自信がないと通信制の高校を選んだので、1日中家にいるわけです。しかし娘の方が息子より目標を持っていているようにも思います。


―――
娘さんが家にいることはどうですか。


違う意味で嫌なんです。(笑)
娘は縦も横も大きいんです。ずっと家にいるということは運動もしないし、体を動かすこともない、そうすると病気にもなりますしね。他の子は強制的にでも体を動かす機会があるわけです。


―――
あなた自身が体育会系でスポーツ少年団のコーチをされたりして、しかし今は余儀なく家にじっとしていなくちゃいけない。見ると娘さんが家でゴロンとしている。


どちらかというとそれを見たくないから、自分が家を出て行ってしまうんです。用もないのに車に乗って当てもなく走る、そうすると、ものすごくきつくなります。


―――
なんで自分がこんなことをしなきゃいけないんだとイライラしてしまうでしょう。


本当に悪い方向に循環しています。(―――
息子さんは予備校も辞めてしまった


(妻):まだ完全には辞めていないんです。夫は「もういいだろう、解約する」と言って予備校に行ったんですが、逆に続けるように説得されて、ミイラとりがミイラになってもう少し頑張ってみようとなってしまいました。(笑)


―――
解約するという気持ちは心からそう思っているんではなくて、そんなに行きたくないんだったら解約してやるぞ、というお気持ちでしょう。


(父):妻は最初から4月という季節がら、息子は本当に自分からやりたいんじゃなくて、周りに影響されてやっているんじゃないかと言っていたんです。
私は、息子が自分で言い出したということを信用したいと言ったんですが、それは私の間違いでした。

その時はちょっと腹が立って、お金も月5万くらいのものを1年分振り込んでいるんです。本当はお金のことは言いたくないけれど、息子にもそのことを分かってほしいので、これだけのものがかかっているんだから、行かないんだったら解約しないと返金も出来ないからということで話をしたんです。


―――
でも息子さんはどうですか。その後行っていますか?


行っていません。


―――
それでは家では娘さんと息子さんがごろんごろんしていて・・・


私もゴロゴロしています。


―――
3人で。(笑)ではお父さんはイライラですね。(はい)すごくいいじゃないですか。ご自分の気持ちを正直に話してくださって。そこからです。イライラしている自分を受けとめて行こうということですよね。

2月におふたりでいらして、3月におつれあいさんがいらしたんですが、その時の会報は読まれましたか。
(入院中で見ていませんね) 
娘さんに対して、夫が辛い気持ちを抱えているということを話され、自分の夫や家族を大切にしていこうという話をしたんですね。

今までバリバリ仕事も運動もされていたのに、突然の病気で家にじっとしていなくてはならない時のストレスは大変なものだと思います。
加えて、家でゴロゴロしている子ども達を見れば「それは許せない」という気持ちになりますよね。
(はい)

(妻):私が「そんなに考えなくていいじゃないの」と言うと、「自分の子どもだから心配なんだ、考えるんだ」と言うんです。
「あなたの好きなことをしたりしながら生活したらいいんじゃない」と言うと、「じゃあ、子どもとの関係をシャットアウトすればいいんだな」と両極端なことを言ったりするんです。(笑)


(夫):素直に認めたくはありません。(笑)


―――
世間は厳しいんだ、こんなことでどうするんだ、といろいろあるでしょう、それは自分の不安なんですね。自分が不安だからそれを妻や子どもにぶつけているんですね。

でも、子どもも大変です。子どもはもっと大変です。親は私たちの会にように相談するところがありますが、子どもはありません。親が受け止めてあげなくて、誰が受け止めてあげるんですか。我が子の今の状態を受け止めて、一番の味方になれるのは親なんです。だけど一番の加害者になるのも親なんです。

いまがチャンスですね。
だって我が子のそういう状態を見ることができたわけですから。そして家族と一緒に暮らすことができたんですから。
HPをお気に入りに入れて見ることはどうでしょうか。



はい、すでにデスクトップに入っています。

(妻):やはり少年団などで元気に走り回っている子ども達を見ているので、これが本当の姿なんだという固定観念があります。なかなかそれを変えることが難しいようです。


―――
それは変えられますよ。現にあなただってご自分を変えられたでしょう。最初、駐車場で学校に行かないでじっとうずくまっていた息子さんを見つけた時に、何とか行ってもらいたいという気持ちがあったでしょう。

我が夫だって信頼していけば大丈夫ですよ。
どうしてもそういう気持ちがある。そこから出発したらいいんです。
そしてイライラしてぶつける言葉は、自分が不安だからなんだなと感じたらいいんです。

ぶつけたからと言って、子ども達はお父さんの言う通りに学校に行きますか。行かないでしょう。
(はい) 
やっぱり同じようにしてダラダラして、お父さんの顔を見たら緊張が走って、スーっと逃げて行くというようなことはありませんか。


(夫):その通りです。(笑)

(妻):夫がいるときには部屋から出てこないことが多いですね。
だから逆に自分が家から出ていけば子ども達が部屋から出てこれる。
だから時間を作ってやろうと思って外に出て行くんだ、と夫は言っています。


―――
でもそんなことをしているとすごく自分がみじめではないですか。悲しくなるでしょう。


まだそこまではありません。趣味でもあればいいんですが、今止められているんで・・・。


―――
今回のことは、息子さん、娘さんから教えられる、とてもいいチャンスですよ。今療養中で、また秋から仕事を始められる予定なんですね。この時期に子どもさんたちといい関係を結べるかどうか。自分を我慢して結ぶんではないんですよ。子ども達のことが本当にかわいいなあと思って結べるかどうかね。
我が子が生まれた時の写真を見たらいいですね。その時は我が子の命が授かったことがただただ嬉しかったはずですね。





無理やり学校に連れて行ったことは忘れることはできない


Nさん
(父)


―――
Nさんは今のお父さんのお話を聞いて、二人の子どもさんが学校に行かずに家にいたら不安になるというお気持ちがわかりますか。


はい、私も最初はそうでしたので先程の話もよくわかります。

長女は中1から行かなくなったんですが、小学校の5,6年の時も行きたくないと言って、私は学校に行くのが当たり前と思っていましたから、玄関から無理やり手を引いて車に乗せ、学校の正門で子どもを投げ捨てる様に降ろしたこともありました。(涙)

病気という感じで子どもを見ていましたし、学校に行けない原因を見つけてそれを解決してやれば学校に行くようになると思って、そういう動きをしていたと思います。
たぶん子どもから見たら鬼のようだったろうなと思います。

今、娘達は当たり前のようにやさしく接してくれますけれど、その時のことを思い出すと悲しくなって、そんなことをしなければよかったなと思います。(涙)

京都にいた時だったんですが、私はそこでの仕事は楽しかったんです。
娘に「なんで学校に行きたくないのか」と聞いても絶対に言いませんでした。
鹿屋に帰って来て何年か経ってから、娘が「お父さん、京都は私にとって地獄のようだった」と言ったことがありました。


―――
そう思っている気持ちを大事にすればいいわけで、娘さん達はとっくにお父さんを許してくれていますよね。


私も娘達はそう思ってくれていると思っています。





ヒッキー」で、ラッキー!
     みどりさん



―――
みどりさんから楽しいメールをいただきました。「デッキー」、「ヒッキー」というのね。(笑)(ご了解を頂いて、一部省略して紹介します) 


最近 変化が。。。。 長男が あちこち出かけるようになりました。
「今、すっごく運動したい。体を動かしたい」と、夫が通うエルグに行くと、今月初めより、片道5キロ、自転車で楽しいらしく、週3〜4 日通っています。

それをきっかけに、近くのコンビニに行ったり、あちこち出かけてます。
一昨日は、髪を染めたいと、薬局でヘアカラー、スタイリング剤等買ってきて、「外に出ると、白髪が めっちゃ気になるのよねー。と、染めてました。
なんだか とっても楽しそうです。

パソコンが壊れそうだから、バイトして、パソコン買わなきゃと、コンビニで求人情報誌を買い、探しています。
なんだか あっけにとられて、まあ、やりたいよーに。って感じです。
弟の方は、いち早く バイトをみつけ、採用決定です。

服代も全然かからなかった長男、服も欲しいと、何枚か買い、私が「あー、○○がデッキー(私が咄嗟に言ってしまった言葉)になったら、お金がかかるー」と言うと
「じゃあ、俺がずっと引きこもってたら良かったのか」というので、

「ヒッキーだろうがデッキーだろうが ○○に変わりはないから、どっちでもいいんだけど、ヒッキーの方が お金がかからないから、ヒッキー、ラッキー!と思ってたのに」と言うと 「ユニクロなんだから、いいがよ。俺が高校や、大学に言ってたら、もっと金かかっただろ。」というので、 「だって、行ってないもん。ラッキー」と私。

呆れて笑ってました。
今までも十分楽しかったけど、またまた楽しくなりそうな我が家です。



親の会でお話を聞いていると、子どもが動き出すといろいろお金もかかるなと頭で計算してヒッキーで全然よかったんですが、家族で柳川にウナギを食べに行ったあたりから、外に出て楽しかったのか、長男が動き出しました。

耳鼻科も我慢していたんですが、ひどくなったらしく、私が「病院に行く?」と言ったら、「行く」と言ったんです。
最初は私が送り迎えをしていたんですが、そのうち「俺、チャリで行くから」と言うようになって、へぇとみていました。

それまでは年に2回くらい私と夫の実家に行くくらいで、近所ももちろん行かないし、私達が外食する時も行きませんでした。
それも体が大きいので外食すると食べる量が違うので、ラッキーと思っていました。(笑)



―――みどりさんはヒッキーだったことはラッキーで、全然気にならなかったのね。子どもは親が気にしなくなると動き出すんですね。


私の気持ちが中途半端だと、「外に出たことがうれしい、ヒッキーから脱却」と思うかもしれないんですが、何か普通に「ああ、そうなんだ」と受け止められたんですね。
自分の気持ちが揺れなかったんです。

スポーツジムのことも今まで人との接触を絶っていたので、家の中では元気でしたが、そういうところには行かないだろうと思って、「運動をしたいのなら、ジムでするのが一番いいんだけどね〜」と振ってみたら、「そこに行く」と言ったんです。

家には自転車が1台しかなく、弟がアルバイトに使うと言って、もう1台自転車を買うはめになってしまいました。



―――
あなたは先月の親の会で「我が子が世界一だと思いますか」と尋ねたら、「はい」と答えてくれたのね。(はい) 
「三人の子ども達が世界一」、素敵な言葉ですね。


学校に行っていたことの方が怖いですね。
私は先程のSIさんのお父さんと高校の同級生なんです。


―――
へぇ―、そうなんですか。良かったですね。(拍手)

私も最初の頃は、学校に引っ張って行ったこともあるし、閉じ込めたこともあります。
その時の形相って、鬼のようなものすごい顔をしていただろうと思うんですね。子どもが小2の時だったので、それを思うと涙が出ます。

子どもが生まれた時は本当に我が子がかわいくて、かわいくてと思っていたのに、なんで親っていろいろなことを望むんだろうなと思いました。

本当に生きていることが一番ありがたいのに、どうしてそう思えなくなってしまったのかなと気づかせてくれたのは、長男だったので、それを思い出した時には長男のことを拝んでいたんですね。

私に気づかせてくれた、ありがとうねという気持ちで。今は毎日楽しく過ごしていて忘れてしまうこともあるんですが、この子が不登校だったから、今の私がいるんだなと時々思い出すようにしています。




このページの一番上に戻る ↑


体験談(親の会ニュース)目次へ→


2009年6月発行ニュースはこちら→    TOPページへ→    2009年7月発行ニュースはこちら→



Last updated: 2009.10.18
Copyright (C) 2002-2009 登校拒否を考える親・市民の会(鹿児島))